
朝晩、少し冷え込むものの、凍えるような寒さはなくなってきた。
気分の浮き沈みも少なくなり、いよいよ春本番か。
いつもの散歩道の桜が咲き始めた。
飲んでいたころは、花より酒。
アル中末期は、花を見てもなにも感じなくなっていた。
家に帰りたくなくて、花見で行き交う人の目を気にせず、独り、ここのベンチに座り安ワインを空けたこともある。
断酒4年と10ヶ月。
今日は、思わず「きれい」と、声が出そうになった。
心の底からそう思えた。
あと何回、桜を見ることができるかわからないけど、いまの生活を失いたくない。
一口でも飲んだら、元の酒地獄に落ちる。
今日一日飲まない。
これを繰り返して、初めて、私は普通の人間になれる。
忘れてはいけない。
