酒を飲みながら仕事をしていたころの話。
20代前半に勤めていた従業員40人ほどの会社では、冷蔵庫に缶ビールが置いてあって、17時を過ぎると上司がポンと机に置いてくれて、その後、皆普通に車で帰っていた。
30代、まだとりあえず決めた量を守れていたころは、少々酒が入ったほうが(自分の中では)キレッキレッで作業がはかどり、書類が片付いて達成感を味わったりしていた。実際、面倒くさい仕事は後回しで残っていたと思うけど。
40代、事務所に一人で飲み放題のころ、酒が入った状態で電話に出たり、引取客の対応をしたりしていたけど、末期になると電話に出なかったり、引取客の車の音がしたら、こそこそと倉庫に隠れたりしていた。
妻との関係も良くなかったので、家に帰りたくなく、15時頃から事務所でだらだらと飲んで夜遅く自転車で帰り、警察官に止められたり、車に轢かれそうになった(もし轢かれていたら、ふらふらしていた自分が悪い)。
何年か前の桜が咲く時期、家に帰りたくなくて、大勢の人が行き交うなか、桜の木の下のベンチで独り安ワインのボトルをあけていたのは、今でも忘れない苦い思い出。
自分の中では仕事できていると思っていたけど、たぶん間違いだらけだったし、引取客にも酒のにおいは完全にバレていたはず。
きっかけは職場の冷蔵庫に置いてあった缶ビール1本。
飲んでもよいという風潮。
そのまま適量で一生いける人と、
私たちのように断酒しか生きる道がなくなる人。
(最近は減酒療法もあるけど自分には不可能)
仕事の飲み会も若いころは上手く付き合えていたけど、末期は、帰りにコンビニで酒を買い足したりしていたので、こうして書いてみると、仕事と酒の関係で、自分がアルコール依存症になっていく過程がよくわかった。